「やる気のスイッチ」
新しいことをやるのがおっくうなのか?
始めるときには盛り上がるのに、
なぜ、いつも途中で燃え尽きてしまうのか?
やる気の炎をどうやったら、燃え上がらせることができるのか?
部下を持つ立場にしても、人を教える立場にしても、
人を育てる立場であっても、
心に火をつける、やる気を出させる方法はないものか?と、
それぞれの立場によって、試行錯誤しながら、
いろいろと試みては、また、試行錯誤されていませんか。
本書では、
「心に火をつける万能な方法はない」
なぜなら、
それぞれの人に合わせて方法を見つけることができるからです。
著者、ハイディ・グラント・ハルバーソンさんは、
コロンビア大学モチベーション・サイエンス・センター副所長。
コロンビア大学で博士号を取得。
モチベーションと目標達成の分野の第一人者です。
1.「本書の要約」
『やる気が上がる8つのスイッチ』は、
3つの軸の現れ方の違いによって8つのタイプに分けています。
すべてのタイプに共通する3段階の処方箋も書かれています。
やる気から見た8つのタイプとは
1.中二病
2.うざい奴
3.臆病者
4.退屈な人
5.やる気の空回り
6.真面目な見習い
7.新星
8.熟練の匠
3つの軸とは
2.フォーカス
3.自信の有無
1.マインドセット
マインドセットとは、考え方の癖です。
😃:
考え方の癖?
いつもポジティブに考えている、
それともネガティブに考えている?
癖なら、本人が意識するのは難しいよね。
マインドセットは2つあるんですね。
私たちは2つのマインドセットのどちらかを持っていますが、
それは固定的なものではなくて誰にでも変えることができます。
なので、どちらに当てはまるかを見ていって、
原因を探し当てれば、あとは意識すれば変えることができます。
そのマインドセットとは、
【証明マインドセット】を持つ人は、
「才能がある」「説得力がある」「魅力がある」などなど
自分に能力を豊富に備えていることを相手に見せて認められたい。
別の言葉でいうなら、
自分と他人をいつも比べていることになります。
なので、
不安感や拒絶されることへの恐れで自分を守ろうとします。
😃:
私は証明マインドセットかもしれない。
才能があるとまではいわないけど、
与えられた仕事はきちんとやるのは当たり前じゃないの。
定時で終えるのが当たり前だよね。
って見せつけるような行動していることじたい、
他人の目を気にしているってことなんですね。
【成長マインドセット】を持つ人は、
他人の目をあまり気にしません。
比較対象は、他人というよりも自分自身なので、
他人が自分を認めてくれなくても、やると思ったことはやります。
困難に直面したときも粘り強く頑張り続ける特徴があります。
時間をかけて成長していくことを大切に思っています。
😃:
私が求めているのは、成長マインドセット。
他人の目を気にせずに働けたら、肩の力も抜けるし、
ストレスも軽減できる。
それ以上に体調をくずすこともない。
自分では気づかない、
癖を知ることができたら、意識して変えるだけだよね。
あとは、どうやって変えていくか、ですね。
明らかに「成長マインド」を持つことが有利に働くということです
一方、私たちは何らかの理由で証明マインドセットに陥ったときは
うまくいかないことが多いのも事実です。
どちらのマインドセットで人が動いているか(あなたも含め)は
モチベーションにおいてとても重要です。
しかも、それは固定的なものではなく誰にでも変えられるものです
2.フォーカス
心の焦点のことを2つ紹介してます。
やる気のフォーカス
【獲得フォーカス】と【回避フォーカス】です。
獲得フォーカスを持っている人は、
いろんなことを体験しながら成長していくのが性にあっています。
逆に物事が停滞してしまうと、やる気をそいでしまいます。
ポイント
励ましの言葉をかける。
回避フォーカスを持っている人は、
実際に取り掛かる前に入念な準備が必要です。
スロースターターではありますがやることはしっかりとしています
ポイント
周囲の人が理解してあげる。
😃:
獲得フォーカスだと、
体験しながら成長していくっていいことよね。
回避フォーカスのスロースターターの人は苦手かな。
そう思っていることじたいが、私が私自身に気づいていない。
周りが見えていないから、トラブルも起きるってことなのかな?
3.自信の有無
自信は目標を達成するためには必須の要素です。
社会心理学の分野で大きな貢献をした
アルバート・バンデューラは、このような自信を
「自己効力感」と呼びます。
自己効力感とは、
望む結果を得るために必要とされる能力が自分にはあるという確信です。
バンデューラは自己効力感は
4つの要素によって成り立っていると述べています。
①成功体験
②他者の体験から学ぶ
③他者からの保証や警告
④その時々の私たちの気分
すべてのタイプに共通する3段階の処方箋とは、
第一段階
成長マインドセットに変えるようにしましょう。
第二段階
必要なスキルを身につけましょう 。
自信もつけるようにしましょう。
第三段階
それぞれのフォーカスを理解して
それに合ったやり方でさらに成長を目指しましょう。
環境を作っていくことがやる気の持続につながります。
新しいことをやるのがおっくうなのか?
始めるときには盛り上がるのに、
なぜ、いつも途中で燃え尽きてしまうのか?
😃:
本書の最後に、
「医者よ、汝自身を治せ」
あなた自身が理解するために活用してくださいとあります。
2.「本書を読んでの私の感想と今後意識すること」
私が感じたことは、
本書を読んでグサッと刺ささったことは、
いつも他人と比べていた私がいました。
「なにくそ!」って、やっきになってやっていたことも
周りに認めてもらいたい!
私はできるのよ!と、
それは、【証明マインドセット】だったと知りました。
でも、
意識すれば、成長マインドに変えることができる。
粘り強く頑張り続けるのは、私自身が嬉しいことなので、
癖は意識すれば変えていけると本書でわかりました。
本書は科学的に証明されている、
『やる気が上がる8つのスイッチ』を読めば、
やる気スイッチの入れ方が、理解できます。
ま、私自身が意識して先に変わることにします。
それは、
ステップ1の目標を考えるときは「成長」を意識したものにする。
例えば、
なりたい自分がいたら、知識を入れて、体感する。
体感したら、改善したいところが見えてくる。
改善したいところを意識して、また、改善していく。
「昨日の自分よりも今日は一歩成長したぞー!」って
喜びに変えることじたいが、成長マインドだよね。
😃:
心ウキウキするじゃないの!
証明マインドセットだと、
頂点ばかり見ていたので、それが叶うまでは、
「頑張る」「まだまだ」
自分にダメ出ししては、
落ち込んだり胃が痛くなったりしていました。
本書を読んで気づきたことが、私にとってはすごい収穫でした。
癖は自分では気づきにくいことも気づけた本書です。
皆さんも本書を読んで、
どのマインドセットかを知って新しい知識を入れて
未来の自分を手に入れることができます。
本書を読んで、
「分かっていそうで、分からなかったことが、分かった!」
それは、
1.マインドセットは考え方の癖ということ。
どんな癖も本人が意識すれば、変えることができる。
2.自信は、困難から目をそむけることでは得られないということ。
『やる気が上がる8つのスイッチ』
本書で得る知識を、実際の行動に落とし込めば、
目標を達成する可能性が高くなりますし、
周りの人たちも目標達成させることができる内容になっています。
そのためにも、やる気を高めるための方法が凝縮されている、
ぎゅっと詰まった一冊の本です。
また、気づいたことがありましたら、
ブログ更新したいと思います。
今日の笑楽(わらら)噺はこれまで
またのお越しおー