wararabanasi’s diary

笑楽と書いて(わらら)と読みます。日常の出来事をこ噺にしました。

視点をちょっと変えるだけで笑えることもあるんですね

「機転が利く」

機転が利くと言いますね。
とっさなことでもぴぴぃっと反応して
すぐ行動ができる人です。
行動ができると言いますとね。
あたしには運転手がいます。

 決まった時間に所定の場所にいると
拾ってくれます。
バスですね。
その日は満員でした。
車内で立ってますとね。
女の子が笑顔で
「こちらに座ってください」
好意なので座りましたよ。
嬉しくも思いましたがね。
複雑な気持ちでしたね。
機転が利かない人はですね。
その場でフリーズします。
フリーズと言いますとね。
外国人に道を聞かれましてね。
あたしもフリーズですね。
浮かんだ言葉が
ストレートゴー
通じる訳がありません。
仕方ないのでそこまで案内しました。
なんて親切なあたしなんでしょ~。
これも機転が利いてるんですかね。



こ噺

女将さん:
おまえさん、お茶どうぞ
茶請けにたくあんどうぞ
茶請けに菓子もどうぞ
肩をおもみしましょ
腕もおもみしましょ

棟梁:
気が利く女房だ
ありがてぇ~なぁ~
美味い茶をいただきついでに
一言いいかい
一度にやらなくていいんだよ
小分けだともっと嬉しい~な

こんなに気が利くと
おれもなにかやんなきゃ~
いけねぇ~のかな?

勘ぐったらダメだよなぁ、
素直に受けたらいいんだよぉなぁ?
なんか、よそよそしいのも気になるなぁ?
どうしたんだいって聞くのも
気い悪くするかもしれぇねぇ~しな、
このまんまだと、気持ち悪りぃ~から
聞くとするかぁ。

お良、聞きてぇ~ことがあるんだが、
ここに来てくれないかぁ。
よぉ~、お良、お良~?
返事ねぇ~なぁ~?

どうしたんだい!

女将さん:
慣れないことするもんじゃ~ないねぇ
気が張って、張ってぇ~
ぐったりしたぁ、
疲れたよぉ、
先に床に入るから、
後のかたずけ、頼んだよぉ、
おやすみ。





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機転が利きますとね。
周りも喜こびますし、
自分も嬉しいですね。

機転が利かなくても
いいこともあります。
笑いを誘うことなら、
楽しいですからね。

人が困ってると、
手を貸したくなりますね。
人情です。
機転が利きすぎますと、
先回りをして、相手に断りもなく、
進めてしまうこともあります。
始めは相手も感謝の言葉を言いますが、
機転の度が過ぎますと、
相手を怒らせることもあります。

なんでも率先してやることは
素晴らしいことですよ。
でもね!
相手の気持ちに気づくことも
一つだと思いました。

率先して進めてる方は、
出来てる自分。
手を貸してる自分。
喜んでもらえる、
喜んでもらえるから、嬉しくなる。

また一つ気づきました。
ちょこっと傲慢になっちゃったかなぁ~
あたしの押し売りになっちゃったかなぁ~

それからは、相手の気持ちも聞きつつ、
いっしょに出来ることは、
いっしょに進めていきます。
手を貸すのを、
相手が望んでいると知れば、
喜んで受けたらいいと感じました。

またまた、学びました。



今日の笑楽(わらら)噺はこれまで

またのお越しお~。