人は慌てますと、
自分が言った言葉に、
驚くことがあるんですね!
お喋り好きな人が、
喋りながら作業を進めます。
前半は余裕顔です!
後半になりますと表情が変わり、
慌てだします。
時計を見ては、また慌てだします。
様子を見てますと、
あれ、あれ、これ、これ
なにを言ってんでしょうか?
聞き返したら、
あれやってぇ~、これぇ‥…
言葉まで慌ててます!
主語がなければ、述語もない!
誰も分からないと思います。
あたしの作業は終わってましたので、
手伝えることがあれば、
手をかそうと思い声をかけました。
なにをやって欲しいの?
聞いてみましたら、
○○○を捨てながら洗い物して、
あたしは言いましたよ。
それは無理!
○○○を捨てながら洗い物はできません。
その人は驚いた顔で
「違う、違う」
同時にできないことを伝えただけです。
それ以上は言いませんでしたよ。
時計を見て慌ててる人ですから、
その人の手を止めて時間が延びたら
その人に失礼だと思いましたので、
あたしは退勤しました。
心慌意乱(しんこういらん)
慌てて心が乱れ、
混乱している状態だそうです。
こ噺
新吉:
女将さ~ん、女将さぁ~ん
女将さん:
そんなに慌ててどうしたんだい!
新吉:
八のあにぃ~が、足場に落ちぃ~?
女将さん:
八が足場から落ちたってぇ~、
こりゃ、たいへんだぁ~~
女将さんはどこにいったんだぁ~?
足場に落ちてたかんざしが、
あんまり、綺麗だたんで
女将さんにどう~かなって!
八あにぃ~が言うから、
なら女将さんに聞いたらって言ったら、
八あにぃ~が、
女将さんに聞いてこいって言われて、
聞きに来ただけなんだけどなぁ~
でも、拾ったかんざしだから
番屋に持って行った方がいいのか?
女将さんに聞きにきたんだけどなぁ~?
棟梁:
お良?
息切らしてどうした!
女将さん:
足場から落ちたってぇ!
棟梁:
誰が?
女将さん:
八だよぉ!
棟梁:
八はぴんぴんしてるよぉ!
かんざしがど~とか言ってが、
なんのことなんだろなぁ!
女将さん:
怪我じゃ~ないんだねぇ!
新吉の慌てもんがぁ~!
ーーーーーーーーーーーーーーー
慌てますと心が乱れます。
心が乱れますと、
言葉が荒くなってきます。
荒くなりますと、
命令口調になってきました。
命令口調になりますと、
自分の手を止め、指示しだしました。
自分の立場を忘れてます。
慌ててるのは、あなたです!
あたしではないのです!
まだ気づかなですね!
もう一押ししますかぁ!
「あなたの作業に、
私を巻き込まないでください」
冷静な口調で言われますと、
反論ができないんですね。
あたしが慌てたことは朝寝坊ですね。
化粧どころじゃない、
のっぺらぼうでぐちゃぐちゃの髪
どうにか、滑り込みセーフ。
同僚が、昨日はお泊まりだったの?
脱ぎ散らかしてた服をそのまま着てまして
昨日の服です。
一瞬で目が覚めました。
目が覚めたところで、顔をいじりますかぁ。
今日の笑楽(わらら)噺はこれまで
またのお越しお~