wararabanasi’s diary

笑楽と書いて(わらら)と読みます。日常の出来事をこ噺にしました。

探偵になりきって検証しても分かりません

噂話がありますね。
面白ろ可笑しく喋ってる内は
いいんですけど、
あたしが聞いたのとは
違うねぇてぇ~なりますと、
どうゆうことだい?
ってなりましてね。

 どんどん話が膨らんでいきます。
あとは各々の妄想がはじまります。
そうなると
話の内容が変わってましてね。

一つだけは一致してますよ、
渦中の人は変わりません。

噂話が一人歩きしてですよぉ、
気になって
本人に聞きたくなる人もいまして、
直接聞いて大事になることもありますね。


こ噺

お良:
なにをお話で・す・か
またぁ~人のことを
面白ろ可笑しく喋ってんじゃ~ないよ!
あんたらだけならいいが
誰が聞いてるかわかんないんだよ
誰もいないことを確認してからお喋り

それでどんな話なんだい!

お末:
なんだい、聞きたいんじゃ~ないかぁ~
神社の裏で
なにやらしてる人が居たらしくてね
こそこそしてるから怪しい~んだよ
あっちを見てはキョロキョロ、
そっちを見てはキョロキョロってねぇ
誰かぁ~いたら困るってぇ~
しぐさだよねぇ
そこは神社だよ、賽銭泥棒だね
あたしはそうみたねぇ
それからどうしたのかぁ~?
足を引きずってたらしいんだよぉ
バチが当たったんだねぇ
今頃、足が痛てぇ~てわめいてるねぇ~

顔が見たいねぇ~

お良:
それでぇ!
賽銭は盗まれたのかい、
宮司さんに確かめたのかい!

確かめてないのかい!

確かめてないのにぃ、
見てきたよぉ~な話しぶりだねぇ~
あたしが聞いたのとは違うねぇ

宮司さんに話があって裏にまわったら
木の根元に足引っ掛けちまって
足を痛めたらしいぃ~よ
あいにく、宮司さんは留守しててねぇ、
しかたないから、
日を改めて行くことにしたんだぁ

賽銭泥棒に間違えられるとは、
マヌケな人がいるんだねぇ~

お勝:
お良さんこそ!
見てた口振りだねぇ!
知りあいかい?

あぁ~、、お末さんよぉ、
お良さんの足元、ほれ!ほれ!
なんか巻いてるよぉ~

女将さん:
やっと気づいたんだねぇ
話を聞いてりゃ~、言いたい放題だぁ
賽銭泥棒に間違えられたのは、
ここに居る、あたしだよぉ。


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噂話は周り回って話が膨らみますね。
話てる側があたかもそこに居て見た
口調になることもあります。

あたしもですね。
聞き耳立てることもありますよ。
渦中の人じゃ~ないですよ。
数名から聞こえてきた内容を
検証するんですね。
探偵になりきるあたしですがね。
当事者じゃ~ないので分かりません。


今日の笑楽(わらら)噺はこれまで

またのお越しお~。