「出る杭は打たれる」と言います。
足並みを揃えていこうというのが
人間の心理です。
優れてる人は打たれる!
「出る杭は打たれるが出すぎた杭は打たれない」
あの人は本当にすごい人と評価に変わると
打たれにくくなる!
あたしが思う杭は心に刺さった杭です!
「出る杭を抜く!!」
杭を抜いたらスッキリしましたぁ~!
周りに合わせてたのは自分ですから
自分の心に反することを止めました。
足並み揃えることは自分の意志に反してたんです。
揃えなくて、いいじゃない!
オンリーワンでいいじゃない!
個性があっていいじゃない!
もう一つ見えてきたのが
「動じない心!!」です。
も~自分の心をごまかしませんよぉ~!!!
自分に素直になって見えてきたことがあります。
嫉妬の裏は「認めてます」の表れです。
嫉妬はありがたい~、
ここまでくるのに、四年かかりました!!
あたしのことですよ!!
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ここは小間物問屋
丁稚奉公から旦那さんに認められて
番頭にスピード出世の良吉さん。
丁稚仲間が、すごい、すごいと拍手喝采!!
時が過ぎると嫉妬の嵐になりまして
ど~やったら足を引っ張れるか?
そんなことを考えてる末吉が居まして
仕事は二の次、手が止まれば
旦那様に怒られる。
番頭の良吉は淡々と仕事を進めます。
良吉のせいでこっちが怒られる!
末吉は嫉妬、やっかみで毎日をすごします。
こ噺
良吉:
旦那様、注文のかんざしを頂きに上がります。
旦那様:
良吉が行くのかい!
良吉:
注文頂いたのは私ですから
かんざしの出来栄えを見てきます。
出来栄えが良ければ持ち帰ってきます。
旦那様:
むこうから納めにくるのに
なんぎな性格だねぇ~
その責任の強さが私は気にいりましたよ
末吉:
良吉、出かけるのかい!
ちょうどいいや、おれの用も
頼まれてくれよ、文を届けてほしいんだがな
良吉の向かう方向と逆なんだがな
今日中に届けてほしいんだ
いいだろ、出かけついでだ
頼まれるよな、頼んだよ!
良吉:
丁稚仲間だったとは言え、
末吉さんは二つも年上だ
むげに断ることもできねぇ~し
まずは文から持って行くか
ここだよな?
ごめんください、
小間物問屋の良吉といいます。
末吉さんから預かった
文を持ってきました。
そんな人知らないよ?
まただよ、末吉にやられた!
何度やりゃ~気がすむんだい!
走っても間に合わねぇ~
旦那様にどう弁解しょ~か?
道々、考えながら店に戻るかぁ
旦那様:
良吉、どうしたんだい?
かんざしは職人さんが届けてくれましたよ
こんな時(時間)までどこに行ってたんだい?
良吉らしくないねぇ~
言いたいことはないのかい?
良吉のことは信頼してるよ
だがね、今回で三度目だよね?
なにか言えないことでもあるのかい?
言葉にしなきゃ分かんないよ?
末吉:
やぼよぉ~じゃ~ないんですか
こそこそ出かけるのも見てますし
旦那様の知らねぇ~
良吉の顔があるんじゃ~
ねぇ~んですか!
旦那様:
末吉、事の起こりを知ってるのかい!
私が問い詰めても良吉はなにも言わない
私が感じたのはね!
丁稚からいっしょに苦労してきた
末吉に関係あるんじゃないかと
思ってるんだけどね!
末吉は顔に出る方だから
分かりやすいんだよねぇ~!
良吉のやぼよぉ~を知ってるなら、
聞きましょ!
末吉:
あっしは知りませんよ、
良吉に聞いてください。
あいつは告げ口しねぇ~から
何って言うか、楽しみだね!
旦那様:
なにブツブツ言ってるんだい、末吉?
良吉は告げ口なんかしないよ!
なにも言わない良吉に代わって
私の思うことを話しますね!
「出る杭は打たれる」って言葉を
知っますか?末吉。
この言葉の意味はね!
相手に対する嫉妬心を表してるんだよ!
心当たりがあるだろ!
「出る杭が抜かれたら!」
どうなると思う!
自分の立場を考えるねぇ
番頭ともなれば一番に
店のことを考える
思考が変わればやり方も変わる!
今までの考えが吹っ飛んじまって
今までの関わりが吹っ切れる!
今ある自分が見えてきたら
自信が湧き出て、怖いもんなしだ!
良吉:
旦那様、気にしないでください!
末吉さんの遊びに付き合ってぇ~いますと
末吉さんには悪いが反面教師として見てましたら
悔いのない人生の送り方が分かってきました。
自分の芯をしっかり持てば、
揺るがない、動じない心が自分にはある!!
見えてきました。
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日向口(ひなたぐち)
本人のいない所で褒めることです。
不思議なもので、日向口が本人に
届くまでには時間がかかります。
日向口を言える人は素晴しいです。
共感できるから、
素直に褒めることができると思います。
相手のことを思って
陰口を伝える人もいますが
悪気はないですね。
ただ、真相を知りたいだけなんだと
思いました。
そこに気づいた時は
関わることをけぎらいながらも
人に関心があるんだと思いました。
今日の笑え楽(わらら)噺はこれまで
またのお越しお~。