wararabanasi’s diary

笑楽と書いて(わらら)と読みます。日常の出来事をこ噺にしました。

物事を単純に考えることにしました!人間関係は複雑です。 なぜ、複雑に考えるんだろう~? 傷ついた自分を振り返ってみると、 相手はなんとも思ってない! 言葉に左右されてるのは自分?

 人間関係は複雑です!
複雑だと思ってきたから
複雑になりました。
あたしの思考です。

なぜ、複雑に考えるんだろう~?
ふと、思いましたね。

 あたしを傷つけた人が
何食わぬ顔で話かけます。
あたしの心中は 
「なんで話かけるかなぁ~?」

相手は傷つけたとは思ってないんです。
傷ついたと思っているのは
あたしなんですね。

言葉の荒い人もいます。
優しい口調の人もいます。
優しい口調の人の言葉を思い出して
後からグサッとくることもあります。

言葉の荒い人、
ストレートな方が反論のきっかけを
与えてると思うこともあります。

振り返って~みると
言葉に左右されてる自分に気づきました。

 

 

こ噺


新吉:
八あにぃ~は
天真爛漫(※1)って言うですかぁ~
なにがあっても、なにを言われても、
めげないですよねぇ~
あっしは羨ましいです

棟梁に凹むくらいの叱られようにも
「すいません、ありがとうございます」
凹むくらい叱られたら
落ち込みますよねぇ?
あとの言葉が、
「ありがとうございます」は驚きです!

大工仲間の兄弟子が、
「八は棟梁に媚びを売ってんだよぉ」
って聞いた時は腹が立ちましたが、
そうなのかって思う自分もいまして
自分が嫌になりやしたぁ

八あにぃ~の
(※2)飄々(ひょうひょう)としてるのに
イライラすることもありますよぉ
ですがねぇ、
八あにぃ~がそばにいると
ホッとしてる自分もいます。

他の兄弟子はなんであんな事を
言うんですかぁ?

なんで八あにぃ~は、
何事もなかったように
振るまえるんですかぁ?


女将さん:
新吉もそうだが、八も苦労人でねぇ
新吉から見たら今居る兄弟子
八以外の兄弟子だねぇ
その兄弟子に殴られても
八はなにも言わない!
だからこっちも気づかずじまいだぁ

あの日だったねぇ、棟梁が見たのは
思ったよりも早く用が済んだんで
現場に出向いたら、
八が殴られてたんだよぉ
こっからが驚きだよぉ!
棟梁は八にこう言ったんだぁ

なんでやられ放しなんだぁ
我慢することはねぇ、
人としてやっていいことと
悪いこともわからねぇ~
やつらなら殴り返せぇ

そうしたらねぇ、
八がげんこで一発殴ったら
ぶっ倒れてねぇ~
それ以来、陰口しても
八には手を出さないんだよぉ

八は自分が辛い思いをしたから
同じことを弟弟子にはしない、
八の優しいところだがねぇ
それだけじゃ~ないんだよねぇ

あたしが思うにはねぇ
綺麗事に聞こえるかもしれないが

八は自分の信念を
通してるだけなんだよぉ!
殴られようが
なにを言われようがびくともしない!

大工が好きで飛び込んだ仕事だぁ
いっぱしの大工になって
自分が建てた家で喜んでぇもらえたら
自分の腕が見込まれた証だぁ
将来を見据えてんだよねぇ

大工仲間の兄弟子が、
「八は棟梁に媚びを売ってんだよぉ」
って新吉は聞いたんだよねぉ!

媚びを売るは、相手の機嫌を
とろうとへつらうことだよねぇ
目上の人に気に入られるように
振る舞うことだぁ

媚びを売るって
そんな言葉が浮かんだ人の心中に
媚びを売ってでも
認めて欲しいと思ってんだよねぇ

「自分の心中に有るものが言葉に出る!」

だからねぇ!
相手に向けた言葉だと思ってんだろうが、
自分の心中を見せてんだよぉ!

ほかの兄弟子の心中が見え見えだねぇ!
分かりやすいじゃ~ないかい!
やり方は良くないよぉ!
良くないけど、ほかの兄弟子も
いっぱしの大工には
なりてぇ~て思ってんだよねぇ!

そこを汲んでほかの兄弟子を叱らず、
棟梁は八を叱ったんだよぉ
驚きだろぉ!

その場の良い悪いの判断は
八がすることだよねぇ!
殴り返すことが
いいことじゃ~ないがねぇ
あの場は仕方なかったと思うよぉ
殴ってる現場に出くわしたんだからねぇ

あん時に棟梁が、殴った兄弟子を
(※3)諫め(いさめ)てたら
どうなると思う、
「八のせいで叱られた」って、
なったらどうなると思う、

こっからは新吉の気持ちを
聞かせておくれぇ!


新吉:
へい、
棟梁がほかの兄弟子を諫めてたら
次にくるのは"嫉妬"です。
八あにぃ~は
もっと酷い目にあってたと思います。

 

 

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※1
天真爛漫
飾らない、自然のままの様子です。
自然と人を惹きつけて笑顔にします。


※2
飄々(ひょうひょう)とした人
場の空気を悪くしたり、
人の感情を乱すようなことはしません。
周囲の考え方や感情を恐れずに
受け入れる人です。


※3
諫める(いさめる)
過ちや悪い点を指摘し、
改めるように忠告することです。


世間話をしてましても
自分の考えも交えて
話してると思います。
知ってる言葉を
並べて複雑にする人もいます。
複雑にしっぱなしで
答えがないときは困ります。
複雑にしっぱなしの人は
どんどんエスカレートして
話していきますから
困るのは、聞いてる方ですね。
どこで止めたらいいのか?
答えが見えない?
ここが止めどきかな!
ありがたことに、
始業時刻に助けられました。


逆に単純に捉える人は、
シンプルですよね!
内容を聞いて、私こう思いました。
決めつけはありませんね。
その場にいませんし、
当事者でもないので
決めつけることはできませんからね。


あたしはラジカセに
自分の声を録音したことがあります。
カラオケボックスが少ない時代です。
窓を閉めて、外の音を遮断します。
ヘッドホンをしまして、
十代後半の松田聖子さんの歌声を聴きます。
静かにラジカセの録音スイッチを押しまして
あたしの歌声を録音します。
人には聴かせません。
自分で聞きます。
音が外れてるのが、よく分かります。
何度も何度も録音すると、
カセットテープが疲れるんですね!
テープがのびのびになって、
あたしの歌声は消えました。


記憶は曖昧なものです。
世間話をするにしても
内容を録音して事実を伝えるなら
間違いや誤解はされないですみますね。

 

 

今日の笑楽(わらら)噺はこれまで

またのお越しお~